ご兄弟の方の後見手続き

こんにちは、あすみあ総合司法書士法人の飯島です。

今日は、最近増えている、「ご兄弟の方の後見手続き」について、

話しをしていきます。

 

昔は、今と違って、ご兄弟の人数が多いですよね。

4人、5人兄弟は当たり前(笑)

7人とか8人とか、結構な人数です。

ホント、昔のお父さん・お母さんは、すごいな~って、尊敬します😊

 

で、ご兄弟の中に、例えば、子供のいらっしゃらない方がおられて、

その方が、認知症になったりすると、

他のご兄弟の方が、みんなで面倒を見られたりしたりします。

施設の支払や、日々のお買い物、役所の手続きや、銀行での出金などなど・・・。

 

それこそ、10年近く、ご兄弟の面倒を見られるケースもあります。

ただ、ご本人が年齢を重ねるにつれ、当然ですが、ご兄弟の方も年齢を重ねられます。

昔、できていた事が、だんだん難しくなる。

昔は、みんなで面倒を見ていたけど、だんだん見れなくなる人が出てきて、

今はほぼ1人で面倒を見ているという事もあったりします。

 

ご兄弟の方の後見の相談の時に、みなさんがおっしゃるセリフがあります。

それは、

「自分も歳をとってくると、面倒を見るのがしんどくなってきます」

「もしかしたら、自分の方が先に逝くかもしれないので心配です」

 

そこで、兄弟の代わりに、本人の面倒を見てくれる人を探したいという事で、

後見の手続きを選択なさいます。

 

後見のメリットは、いろいろあります。

法律の話しからは、少し離れるかもしれませんが、弊社が考えるメリットは

「1人じゃなく、みんなで分担できる」

事だと思っています。

 

兄弟の面倒を、1人で見ないといけないというのは、結構、大変だと思います。

 

本人と話しをして、本人の希望を聞ければいいですが、話しができない方も多いので、全部、自分で決めていかなくてはなりません。

 

しかも、身の回りのお世話だけでなく、お金の管理も必要ですし、厳密に言うと、

本人の代わりに契約する事が必要な場合は、法的な手続きも出てきます。

 

身の回りのお世話の事を、身上看護と言います。

お金の管理の事を、財産管理と言います。

 

1人の人が、身上監護も財産管理も、全てを引き受けているわけですから、

それはそれは、責任重大です。

 

後見手続きを取る事で、例えば、身上監護はご兄弟の方が担当されて、

財産管理を後見人が担当すれば、分担できます。

 

ここが一番のメリットだと思っています。

 

ご兄弟の方が、得意な分野で、無理なく、関わっていく事ができれば、

その方もそうですが、ご本人さんにとっても良い結果になるのではないかと考えます。

 

介護は、終わりが見えません。

終わりは、お亡くなりなる事を意味します。

その時に、

「もっとできたのではないか」

と後悔される方が多いのも事実です。

ご本人さんへの愛情が強い方ほど、そうおっしゃる方が多い気がします。

1人で抱え込まず、みんなで支え合える体制が作れたらいいなと

思っています。