後見利用が進まない現実

後見制度って、一般の方からすると、敷居が高く、とっつきにくいのでしょうね。
本人さんからすると、
「自分の意思どおりに、何もできなくなってしまうのでは」
というご心配があり。
ご家族の方からすると、
「まだ必要ないし・・・」
でも、状況をお聞きすると、明らかに後見制度の利用が望まかったり。
だからと言って、強制的に手続きをするというのも、違和感を感じます。
(現実問題、不可能ですし)
関係者が、みなさん同じ方向を向いている場合は、全く問題がないのですが、
意見が分かれると、途端に難しくなります。
もう少し、後見制度が身近なものになってくれるといいな~っと思います。
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3 thoughts on “後見利用が進まない現実

  1. ブログの更新時には必ず拝読しております。
    (更新確認できる設定にしています。)
    勉強になります。
    後見制度については、
    思うところがたくさんあって
    書ききれないのですが、
    まだまだ「契約」の概念が
    社会全体に浸透していないのかな、と
    いう気がしています。
    親族間紛争、
    親族による年金の使い込み、
    遺産分割前哨戦・・・
    ご本人の権利がどれだけ
    奪われてきたのだろうと
    胸が痛むことがしばしばありました。
    一方で、
    ご本人のために長年尽力して
    こられたご家族の苦労話も
    たくさんおうかがいしました。
    心から頭が下がる思いでした。
    後見制度は、
    公証人役場とか、
    家庭裁判所とか、
    敷居が高い場所に出向く必要があり、
    手続きも難しくて、
    専門家に依頼しないとなかなか
    進められない現状があり・・・。
    ご本人の権利保護のための制度だと
    いうことも、周知されていない
    ような気がします。
    だからどうなれば、という
    自分の答も出せないのですが、
    「後見」と目にすると
    一言言いたくなってしまうので、
    コメント書かせていただきました。
    先生はじっくり依頼者様の
    お話を聞いていらっしゃるので、
    一度は再考されたとしても、
    やはり必要な手続きだ、と
    思われて再訪されるような気が
    いたします。
    後見についてはこれからも
    コメントさせていただくかも
    しれません。
    よろしくお願いします。

  2. コメントいただきまして、ありがとうございます。
    拝見するのが遅くなり、お礼が遅くなりまして、恐れ入ります。
    確かに、「とっつきにくい」手続きだと思います。
    専門家としての意見ではなく、一個人の意見として言わせていただければ、
    「後見制度は、必ずしも使わなければならないとは思わない」のです。
    (ご弊があるかもしれませんが)
    後見を利用することが一番の目的なのではなく、ご本人さんと、周りの方が幸せに暮らすことが、本来の目的です。
    重要なのは、ご本人さんはもちろん、周りの方の幸せも、一緒に考えること。
    利害関係が対立する間柄である、と位置付けられてしまいがちなのですが、そいういう捉え方はしたくないのです。
    もちろん、対立関係にある方のご相談もいろいろとお受けしていますので、理想論かもしれません。
    ただ、私が後見業務に携わる時は、このスタンスで、お手伝いをさせていただくことを心がけています。
    長くなってしまいました。
    ありがとうございました。